Cradle Mountain Summit
こちらの写真は普段トレッキングトレイルを検索する場合に使うAllTrails というアプリなのですが、クレイドルマウンテンの山頂コース、これだと中級クラスになってるんです。初めに言っておきますが、これにすっかり騙されました。
こちらの写真はパンフレットを撮ったものなのですが、この時のコースを黄色のマーカーペンでなぞっておきました。このコースで6、7時間とのことでした。
スタートはRonny CreekのOverland Track
看板にウォンバットのシェイプの切り抜きがあるように、ここにはウォンバットに巣穴がたくさんあり、ウォンバットに会えるのを楽しみにしていましたが、糞はたくさん落ちてるが当事者は見当たらずで、この日は1匹にも会えませんでした。ってことで、この後もタスマニア滞在中は執念のウォンバット探しが続くのですが。。。
それはさておき、ロニークリークのボードウォークも気持ち良いし、レインフォレストウォークなどもあって、快適なトレックが続きます。
クレーターレイクくらいまで上り坂が続いて、結構キツかったです。
Kathleens PoolとCrater Lakeですね。
Overland Trackの方向へ行くと、クレイドルマウンテンサミットの方向に行きます。
山の上のボードウォークを歩いていくと、見覚えのある形の山が見えてきました。クレイドルマウンテンの山頂部分ですね。
そしてその山を目指して行く。ここから2時間から3時間だという。。。
初っ端から険しくなります。。。これがいつまで続くのか
まさか素人にこんなロッククライミング的な事をやらせるとは。
そんなこと聞いてません。AllTrails にも中級クラスと書いてあったけど、明らかに上級もいいとこです。
すれ違う人が口を揃えていうことは Why we are here!(なんで僕たちこんなとこにいるんだよ)
ほんと聞いてないよ!と何度も思いましたよ。
ヒマラヤには行ってるけど、それ程たくさんの山に登ってるわけじゃないけど、こんな山に人を通すならもう少し警告してもらいたかったです。
命懸けで岩にしがみつきながら、何度も戻ろうと思いました。しかし戻るにしては遠くまで来過ぎてしまったので、ここまで来たら山頂を目指すしかないと腹を括りましたが、もう少し下の方で続けるか迷ったら、今なら迷わず下山すると思います。
実際に下山時に足をガクガク震えさせ、高いところも苦手だし、怖くて仕方ないと言っていた女の子には、下山する事を勧めました。その地点はまだ1/10地点くらいだったから、その後に襲い掛かる恐怖を彼女に体験させたくなかった。
険しい山にも綺麗な花は咲くものです。対照的ですね。
ほんとに怖い思いと、身の危険を感じながらも、無事登頂。高いところはそれ程怖くない方だけど、ゴツゴツの岩肌は恐怖感を私に植えつけ、景色も楽しめる状況ではありませんでした。それより、これから起こる下山の恐怖の方が大きかった。
ダブ湖から見た時は、険しそうな山だけど安全コースがあるものだと、楽観的に思っていたのがアホみたいです。
山の先っぽに人がいるのが分かりますか?こう見ても人間が登っていい山ではないように見える。
下山の恐怖が始まりました。とにかく集中。それしかない。
なんとか、岩場の下山は成功。遠くから山の頂を見るだけでも恐怖が蘇ります。
足がガクガクなので、とにかく起伏の緩いコースを行きたいと思っていましたが、ロニークリークに戻る2時間と、ダブ湖駐車場に戻る1時間半のコースの2択に後者を選んでしまう。
出た出た、急斜面。聞いてないよ。。。。
下りだったからまだ良かったけど、上りだったらゾッとしますね。
でも何とか、クタクタそしてボロボロになって生きて戻れました。前日歩いたダブ湖のなだらかな道が長く長く感じました。
今となっては良い思い出ですが、登れたぞという達成感より恐怖の方が大きいですね。いまだにクレイドルマウンテンを見るとドキドキします。
$1000あげるからまた登ってと言われても登りません。が、$2000だったら考えるといった程度ですね。
元々そんなに調べてなかったというのもあるのですが、クレイドルマウンテン国立公園内ににそれほどのインフォメーションはなかったし、現に山頂目指している人達は口を揃えて泣き言を言ってました。
どなたかの参考になればと思います。
Happy Tracking